2009.05.08 映画『カムイ外伝』製作報告会見が行われました
5月7日(木)、都内ホテルにて映画『カムイ外伝』製作報告会見を行いました。
当日は約550人のマスコミ、関係者が集まり熱気に満ちた会見となりました。
以下、登壇者のコメントです。
◆ご挨拶
崔洋一監督: 長い準備期間、撮影、そして現在のポスプロ作業と、苦闘の連続です。このチームは、作品を完成させること、そして観客に喜んでいただいて成功することに、強い意志を持っています。ぜひご期待ください。
松山ケンイチ: 僕にとって初めての本格アクション映画であり、忍者という日本的な役を演じました。去年はこの作品を撮り終えることを一番の目標にしていました。今年はこの映画を成功させることが目標です。自分の中で納得できる、最高の芝居ができたと思っています。
小雪: 私にとって思い出深い作品です。お話をいただいた時は原作のスケール感を実写化できるのか、初アクションはできるのかなど、戸惑いや不安もありました。今撮影を終えて、この作品に関わった人々とお仕事できたことを幸せだと思っていますし、自分の力になっています。
伊藤英明: 夏は暑いものですが、沖縄の夏は本当に暑くて大変でした。皆さんに支えられて乗り越えることができました。チーム一丸となって作った作品です。多くの人に観てほしいです。
小林薫: 本当に大変でした。夏の沖縄でロケするのは殺人行為に等しいくらい(笑)。僕とカムイの出会いのシーンは、カムイが天井の高さからとび降りてくるシーンで、時代劇って面白いなと現場で見ていて思いました。
公開を楽しみに待っていて下さい。
◆質疑応答
Q:アクション演出のコンセプトについて、どれほど過酷な撮影だったかについて。またCGの割合について
崔監督: 初の時代劇であり久しぶりのアクションです。コンセプトはアクションと物語が乖離しないように気をつけました。
過酷といえば過酷な現場でしたが……。そもそも真夏の沖縄で撮影すること自体が過酷でした。こう見えても私は、現場に入ると倒れたり点滴打ったりと、意外と繊細なのですが、今回は倒れなかったんです。若い人が熱射病になったりしていたので、私はちょっと優越感を感じました(笑)。でも、苦闘の連続だったことが、それを乗り越えていく熱情を生み出し、物語に広がりが出て、観客に気持のよい熱風を送り込んでくれるかと思います。
CGに関してですが、日本のポスプロは優秀です。時間とお金があれば海外に負けないものができると思います。ポスプロにこんなに時間をかけるのは初めてです。全カットの2/3はCGで、半分がデジタル合成しています。
Q:本格アクションですが、トラブルや苦労、悩みなどがあったら教えてください。
松山: 砂浜で走るのは想像以上に疲れました。練習していたことが実際砂浜の上だとできなくなって驚きました。
だからこそ、より一層トレーニングを頑張りました。
小雪: 思い出すときりがないです。頭と体は一体なんだということを、ここまで実感できたことはありません。体が動かないと、「もうだめなんじゃないか」と思ってしまって。そういう状況に陥ったとき、ベストな解決策があるだろうと模索したことで、精神的にも鍛えられたと思います。
伊藤: とにかく暑くて、肉体的には自信があったけど、もうダメかなと思うこともありました。
小さい頃忍者ごっこをやっていたから、これはリアル忍者ごっこだと言い聞かせていました(笑)。
小林: 若いころからアクションをやっていたので、経験していてよかったなと思いました。
Q:いまなぜ『カムイ外伝』なのでしょうか。
崔監督: ポスターにもある「生き抜け!負けるな」という、僕の思いが込められたコピーですが、その精神が僕の中には脈々と受け継がれています。
白土三平さんがこの作品を描いた40年前と現代ではその背景も違いますが、安穏と生活し、平々凡々と生きているわけにはいかない世相や、世界の変貌は現代にも通じると思います。一人の逃げる男と追う男たち、そして一人の逃げる女の姿には、生きること、すなわち喜びを阻害するものと戦わざるをえない、いわば仕組みのようなものがあります。人と人が出会っていくという中での葛藤、この作品で表わされる忍者の掟のようなものに、僕は実感をもって出会うことができました。
かつての日本映画は色んな幅をもって、本当にエンタテインメントでした。必ずしも現代はそうではないのかもしれませんが、お金をかけて、手間暇かけて「さあ、どうだ!!」という作品があってもよいのかなと思います。僕は40年前、10代の終わりごろから白土さんの漫画は読んでいて影響を受けています。そういう意味では、この作品には僕の奥底にある青春の部分も表現されているかもしれません。
Q:なぜ長い「カムイ外伝」の中から“スガルの島”を題材に選んだのでしょうか。
崔監督: 最大の理由として、“スガルの島”がアドベンチャーであることが挙げられます。長いこの作品のなかで唯一海を舞台にしたものであることに惹かれました。アドベンチャーとファンタジーの要素です。最近のエコ思考ではありませんが、自然と人間が対峙するのは大変なことですが、そこには生の喜びが見いだせると思います。
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